田舎の美術フェスティバル 大垣ビエンナーレ2008

大垣ビエンナーレを見にゆきました。私の母校IAMASが中心となって開催するメディア・アートを中心としたフェスティバル(?)なのですが、なかなか楽しかったです。
大垣という無名の都市を読み返し、再解釈して展示を行っていました。伝統的な建築物や、長らく廃屋になっていたビルが、うまく作品の中に取り入れられているものも多くありました。
個別の作品について、超大作といったような完成度のものはなかったのですが、全体としては楽しいフェスティバルだったと思います。
東京に住んでいると、東京の中で面白い展示や作品が飽和していて、虚無感を覚えることがあります。しかし、大垣のような場所まで行くと、かえってアートの使い道を確認できるようで、ホッとした気分になりました。
とはいえ、この小さなビエンナーレが大垣の市民にどれだけ親しまれているか、ということには疑問が残ります。人と人を結びつける力(?)が必要とされているように思える大垣(地方都市)で、こういった試みが、その役割を担えるのかということに興味を持っています。花火大会やお祭りと同じようなものとして、受け入れられるようになれば、もっと面白いんじゃないかと。とても難しいことですが。。。
中原


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