昔、教科書に「倒木更新」というエッセイがのっていた。たしか、幸田文のエッセイだったと思う。自然界の倒木更新を擬人化して物語る話だったと思う。父の幸田ロハンとの関係が下敷にあるような話だった。
教科書の文章としては珍しく感動したのを覚えている。
最近、私のまわりで様々な物事が朽ち果てて行く。物も人も、そして文化運動も。
十代から熱狂したものが、惨めなほど衰退してゆく。
それを悲しいと思うヒマもなくて、三十路を超えた私は、朽ちた木の上に必死に根を伸ばさないといけないのです。
なかはら@ケイタイ
倒木更新
投稿者:
タグ: