最近、気になった言葉。
ケインズ「雇用、利子および貨幣の一般理論」より。
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何日も経たなければ結果がでないことでも積極的になそうとする、その決意のおそらく大部分は、ひとえに、血気(アニマル・スピリット)と呼ばれる、不活動より活動に駆り立てられる人間本来の衝動の結果として行われるのであって、数量化された利得に数量化された確立を掛けた加重平均の結果として行われるのではない。
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経済においてエンジンとして投資を重視して、財政出動で積極的に経済を安定しようとした(らしい)ケインズのイメージからすると、私には意外と思える言葉。
しかし、経済学者としてある種の「諦め」ともとれるこの言葉には深い意義があるように思えます。
不活動より活動に駆り立てられる人間本来の衝動
なるほど、
「結局そうなのか、つまらない」と思う半面、
「それだけは信じられる」とも思います。
中原